こんにちは。ジャンヌです。
このページでは私の予想法である【ラップ理論(ラップタイム理論)】予想法をご紹介します。

ジャンヌの予想のやり方、参考にしてみて!
このページをご覧になってるってことは、ジャンヌの予想方法を真似したり参考にしたい!か、ウマニティ公認プロのジャンヌはどんな予想家なんだ?のどちらかだと思います。
私の予想法を簡単に説明すると
ラップ理論、ラップタイム理論
に分類される手法です。この2つは言い方の違いだけで同じです。
ラップ理論(ラップタイム理論)とは?
競馬予想のファクターとしてLAP(ラップ)に注目する手法
をラップ理論といいます。
サラブレッドのお父さんお母さん(祖父・祖母その上も)に注目するのが血統予想、パドックを見て決めるのがパドック診断、それと同じように大括りの概念です。
なので、ラップ理論と言ってもラップの何を深く見ていくか。これは予想家によって様々です。
ただ、これから予想を始めよう、または自分の予想方法を見直そうとする方には、そもそもラップってどういうことなのか?それを予想にどう活用するのか?
がわからないと思います。
私「ジャンヌ」のラップ理論もラップ理論という広い考え方の中での一つのやり方に過ぎませんが、
私の予想法をきっかけにラップ理論(ラップタイム理論)に深く入って頂ければ幸いです。
そもそもラップって何?
陸上競技や水泳などで、レース全体のタイムではなく、中間の一定の距離ごとに要した時間のことを言います。
カーレースでいうと一周のタイムのことを指したりします。
競馬におけるラップとは?
競馬のラップタイムとは、全ての行程を200メートルずつ区切ったものになります。
よく【1ハロン】とか【上がり3ハロン】とか言いますが、この【ハロン】は200メートルのことです。
3ハロンなら600メートル。
【上がり3ハロン】はゴール直前の600メートルをどれだけのタイムで走破したか、という意味になります。
ラップは公式発表がされていて、JRAでも、ウマニティのような情報サイトでもレース後確認することが出来ます。
例えばウマニティではレース結果の欄にこのように表示されています。

こちらは2019年ダービーのラップタイム。ロジャーバローズが優勝しました。
ラップタイムは下記ですね。
12.7 – 10.7 – 11.4 – 11.4 – 11.6 – 12.0 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 12.0
赤字になっているのは12秒未満の区間です。
『前半』となっているのはスタートから200×5=1000メートルの累計ラップタイム、
『後半』となっているのはゴールから逆算した 200×5=1000メートルの累計ラップタイム です。
なので2400メートルの場合は真ん中の400メートルは無視されていますし、
1800メートルのレースなら真ん中の200メートルは前後半で重複しています。
なぜ予想にラップタイムが必要なのか
ラップタイムの何をチェックするのか
絶対的な速度
区間タイム(秒) | 区分 |
-10.9 | 超速 |
11.0-11.4 | 速 |
11.5-12.4 | 普通 |
12.5-12.9 | 遅 |
13.0- | 超遅 |
各区間のラップタイムを見ていくと概ね10秒台~12秒台に収まっているのがわかります。
真ん中を取って200メートル11秒で計算すると時速60キロメートルになります。馬は思いっきり走ればそれくらいの速度が出るってことになります。
13秒だと時速55キロメートルです。 これは馬にとってはそこまで速くないスピードです。
上記の表は何か決まりがあるわけではありません。
私の経験則と相場観から5区間に分けました。イメージで掴んで頂ければ結構かと。
で、何を見るかですが、大きく下記のようなポイントになります。

ラップを見ることでそのレースの特性がわかるようになるよ。
上がり
よく【上がり3ハロン】32秒の鬼脚と言われたりします。ゴール板から逆算してラストの600メートルを何秒で上がったか(走ったか)という部分を見ます。
新聞などで重要そうに書かれるので、32.8とかで上がった馬は高い評価がされたりするのですが、
半分正解で半分間違いです。
なぜ正解か。最後の600メートルはどの馬も勝つために全力疾走させるので、
全力で走ったときの数字=能力と言えるからです。
なぜ間違いか。レース全体を見ずに上がりだけの数字を見ても意味がないからです。
基本的にサラブレッドは600メートル32秒台で走れます。
ではなぜ上がり32秒台が出せないかというと、それまで走ってきているからです。
そのそれまでがジョギングだったのか、速く走っていて脚を使っていたのか、それを見ることに意味があるからです。
具体的に言うと新馬戦でありがちな『道中ラップ13秒台連発のレース』こんなレースで速い上がりを出すことに価値はありません。
絶対タイムよりもむしろ他の馬との比較(相対)で見たほうが良いです。
レース全体のペースというのは全馬同じですから、同じ条件で他の馬と比べてどうだったか。
これも合わせて見るようにすると本来の能力が測れます。
前後半の差
よく「ハイペース」「ミドルペース」「スローペース」と表現されるものは何でしょうか。
実は媒体によって間違った使い方をしていることも案外あります。
「前半1000メートルのタイム」
「後半1000メートルのタイム」
これを比較したときに前半が速ければハイペース、後半が速ければスローペース、同じくらいであればミドルペースと考えるのが良いでしょう。
これを見てどうするかですが、
基本的にスローペースであれば先行有利の展開、ハイペースであれば後方有利の展開だった。
そう見ることが出来ます。
(上級者はもっと詳細に見る必要がありますが、大枠で捉えるにはこれでいいと思います)
スローペースで前有利なのに後方から差し切ったから強い。
こういう見方ができます。
道中
実はいちばん重要なのが道中のラップです。
道中のラップが引き締まっているレースはレースレベルが高いと言えます。
引き締まっているとは12秒台後半がない(または少しだけ)と考えてください。
例えば
12.0-11.7-11.9-12.1-11.7
のようなラップを刻んでいるとき、サラブレッドはどんどん脚を消耗していきます。
こういうレースで勝ちきった馬は、同じようなペースで再度好走する可能性が高いということです。
逆に道中緩んでいる展開で勝った馬
例えばこういうラップ 12.7-12.5-12.8-11.9-11.2-12.0
で勝った馬は今度引き締まったラップになったときに好走するかどうかは未知数という見方ができます。
(「凡走する」ではなくて、好走するかどうかわからないという意味)
テン(スタート最初)
競馬ではスタート直後のことを「テン」と言います。なぜテンというかは調べてないのでわからないのですが。
テンの3ハロン。実はこれも重要な視点です。
テンの3ハロンが33秒台前半なのか後半なのか34秒台なのか。
ここをチェックします。
馬は最初にかなり脚を使うため、34秒台のレースで好走実績があっても、
33秒台で入ったときに追走に苦労してしまうパターンがあります。
逆に速いペースで入ったときに好走した馬は、遅いペースになったときに凡走するかも知れません。
そのような特性を判断するためにテンのペースというのは非常に重要です。
各区間の変化
ラップタイムの重要なもう一つの視点が、各区間の変化に注目するということです。
2019年ダービー
12.7 – 10.7 – 11.4 – 11.4 – 11.6 – 12.0 – 12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 12.0
2018年ダービー
12.7 – 11.0 – 12.3 – 12.4 – 12.4 – 12.3 – 12.2 – 12.0 – 11.7 – 11.2 – 11.2 – 12.2
2017年ダービーが
13.0 – 11.2 – 12.9 – 12.8 – 13.3 – 12.5 – 12.1 – 12.6 – 12.7 – 11.5 – 10.9 – 11.4
赤で塗りつぶした部分が、レース後半で加速が入っている場所、
青で塗りつぶした部分が、レース後半で原則が入っている場所です。
コースと重ねながら見ていただけるとイメージしやすいかと思います。
東京競馬場の直線は525メートルですから、太字のラスト3ハロンが直線です。
各年のラップの違いが明確です。
2019年はほぼラップに緩急がありません。
2018年はコーナーで加速を開始して3コーナあたりから加速、2017年は直線に向いてから。急加速しています。
2018年は2ハロンで0.8秒、2017年は2ハロンで1.8秒もの加速ラップが入っています。
この数字から読み取れることは、
2019年は瞬発力が必要とされなかったレース。
2018年と2017年は両方とも瞬発力が必要だったレースですが、2017年の方がより切れ味を求められたということになります。
さらに言うと2018年のラスト1ハロンは1秒もの減速をしています。要は各馬バテバテになった中で、バテない能力である持続力も必要になったといことです。
ラップを見るだけで、レースの特色がこのように明らかになってくるのは凄いと思いませんか?
このレースの特色を予想に活かしていくのがラップタイム理論、ラップ理論です。
ジャンヌ式予想の手順
ではこのラップを予想にどう使っていくのか。
具体的に書いていきたいのですが。。。
張り切って書き過ぎて記事がとても長くなりすぎました!
読むのも疲れたと思うので別記事にしますね!下記のリンクからお進みください。